<Header>
<Author: 白居易>
<Title: 贈杓直>
<Format: 格式不明>
<Year: 1964>
<BookName: 漢詩大系  白樂天>
<Translator: 田中克己>
<style: 漢文有假名>
<style2: 日本漢文訓讀附假名標注>
<TranslatedTitle: 杓直（しゃくしょく）に贈（おく）る>
<BookPage: 225-228>
<UsedPage: 4>
<Feature: 4>
<End Header>
<Poem>
世路重祿位，
栖栖者孔宣。
人情愛年壽，
夭死者顏淵。
二人如何人，
不奈命與天。
我今信多幸，
撫己媿前賢。
已年四十四，
又爲五品官。
況茲知足外，
別有所安焉。
早年以身代，
直赴逍遙篇。
近歲將心地，
迴向南宗禪。
外順世間法，
內脫區中緣。
進不厭朝市，
退不戀人寰。
自吾得此心，
投足無不安。
體非導引適，
意無江湖閑。
有興或飲酒，
無事多掩關。
寂靜夜深坐，
安穩日高眠。
秋不苦長夜，
春不惜流年。
委形老小外，
忘懷生死間。
昨日共君語，
與余心膂然。
此道不可道，
因君聊強言。
<End Poem>
<Translation>
世路（せいろ）　祿位（ろくい）を重（おも）んず、 
栖栖（せいせい）たる者（もの）は孔宣（こうせん）。 
人情（にんじゃう）　年壽（ねんじゅ）を愛（あい）す、 
夭死（えうし）する者（もの）は顔淵（がんえん）。 
二人（ふたり）はいかなる人（ひと）ぞ、 
命（いのち）と天（てん）とをいかんともせず。 
われ今（いま）まことに幸（さち）多（おほ）し、
己（おのれ）を撫（ぶ）して前賢（ぜんけん）に愧（は）づ。 
すでに年（とし）四十四（よんじふよん）、
また五品（ごほん）の官（くわん）となる。
いはんやこれ足（た）るを知（し）るのほか、
別（べつ）に安（やす）んずる所（ところ）あり、 
早年（さうねん）には身代（しんだい）をもって、 
直（ただち）に逍遙（せうえろ）の篇（へん）に赴（おもむ）ぐ。 
近歳（きんさい）には心地（しんち）をもって、 
廻（かへ）って南宗（なんしう）の禪（ぜん）に向（むか）ふ。
外（そと）は世間（せけん）の法（はふ）に順（したが）ひ、 
内（うち）は區中（くちゅう）の縁（えん）を脱（だっ）す。 
進（すす）んで朝市（てうし）を厭（いと）はず、 
退（しりぞ）いて人寰（じんくわん）を戀（こ）はず。
われこの心（こころ）を得（え）しより、
足（あし）を投（とう）じて安（やす）んぜさるなし。 
體（たい）は道引（だういん）にあらずして適（かな）ひ、
意（い）は江湖（かうこ）なくして閑（かん）なり。 
興（きょう）あればあるひは酒（さけ）を飲（の）み、 
事（こと）なければ多（おは）く關（くわん）を掩（おほ）ふ。
寂静（せきせい）にして夜深（よふ）けて坐（ざ）し、 
安穏（あんのん）にして日（ひ）高（た）けて眠（ねむ）る。 
秋（あき）は長夜（ちゃうや）を苦（くるし）まず、 
春（はる）は流年（りうねん）を借（をし）まず。 
形（かたち）を老小（ちうせう）の外（ほか）に委（まか）せ、
懷（くわい）を生死（せいし）の間（あひだ）に忘（わす）る。 
昨日（さくじつ）きみとともに語（かた）り、 
余（よ）と心膂然（しんりょぜん）たり。 
この道（みち）は道（い）ふべからず、 
君（きみ）によりて聊（いささ）か强（し）ひて言（い）ふ。 
<End Translation>